[コメント] ゴッドファーザーPARTII(1974/米)
最初観た時はこの作品からどういうメッセージを受け取ればいいのか分からず、正直困惑した。しかし、それは自分が大切なものを失ったことが無かったからだったのだと今では分かる。→
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そして、マイケルは自分自身のためではなく、自分自身の存在理由とも言える組織を守らんとして、自分が愛する者達を失っていく。
これほどの悲劇があるだろうか。
多くの方が既にコメントされているとおり、本作は過去の父の物語と、第一作のその後を交互に、そして対比的に描くという構成をとっているため、ともすれば冗長になりかねないところを、ファミリーを築いていく父の姿と、そのファミリーを守るために孤立していく姿を劇的に浮かび上がらせることに成功している。
だが、余りにも哀し過ぎる。本作の最後の最後の場面。
演出が演出を超え、人生の一つの真実を観るものの胸に刻みつけることなど、どんな芸術作品でもなかなか出来ない。マイケルのじっと佇む姿を私は一生忘れないだろう。
(2002.7.25)
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