[コメント] ゴッドファーザーPARTII(1974/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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若き日のビトの姿、あれはリアルタイムで描かれているものではなく、基本的にはマイケルが主観の回想なのだと思う。はじめは、ファミリーの維持に苦しむマイケルが、父ならどうするかと考えていたがゆえの回想(追想)だと思っていた。現に、そこで描かれている父は迷いもなく、つぎつぎと困難を乗り越えていく。
だが、戦争の頃、まだ家族が全員揃っていた頃のシーンが挿入されるのを観て、その捉え方が少し間違っていたことに気づく。マイケルは父を見本にしていたというよりは(父に従順だったのはむしろソニであったことがそこで示されている)、あの頃から父とは違った自分のやり方を模索していた。「1」と「2」を通してようやく見えてきたのは、イタリアン・マフィア・ファミリーの興亡史が描かれていくのと同時に、どうにかして父を凌駕しようとした(やがては敗れゆく)、子の苦闘の跡なのだということにようやく気づいた。だからこそ、子にとって本当の「敵」であった父は、憎たらしいぐらいに完璧な人間(マイケルの「焦り」を体現させる存在)として描かれていたのだろう。ビトがマイケルをとりわけかわいがっていた理由が、はっきりと掴めたような気がした。(★3.5)
*各シーンを時系列順に並べ換えてしまうと、「興亡史」の側面が強調され、マイケルの「闘い」の側面が薄れてしまうような気がする。(そちらのほうは未見というか、あまり観る気がおきないが…)
*戦争時の食卓のシーン、当初はマーロン・ブランドも出る予定だったのが、ギャラの折り合いがつかなかったとかで、ご破算になったという話をどこかで耳にした。個人的には、出なかったことでむしろマイケルの主観が強調されたような気がするので結果的にはよかったと思う。
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