[コメント] 動くな、死ね、甦れ!(1989/露)
旧体制の皮肉や批判は新指導部のプロパガンダに使われる…。[Video]
少年たちがレーニンやスターリンの話を持ち出して冗談を言ったり、共産党幹部(と見られる人物)を前にして指導者の悪口を言ったりというのは、少なくとも1980年代前半までのロシア映画では考えられなかったことではないか。実際にこの映画が当時のペレストロイカ路線をアジる意図を持って製作されたのかどうかは知らないが、少なくとも結果的にそういった効果はあったことは考えられる。
一つ感心したのは、『戦艦ポチョムキン』なんかもそうだが、この映画には片足を切断した人などが当たり前のように出てくる。それが強いリアリティと訴求力を持つ所以かも知れない。少なくとも、片足のない人がほとんど社会に出る機会を与えられない、われわれ日本人が観る場合においては。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。