[コメント] 太陽を盗んだ男(1979/日)
「何か大きなことがしたいが、何をしていいか分からない」。こんな悶々とした時代から30年、現代の日本はジュリーや文太どころか、一見馬鹿女と思わせつつもジュリーに憧れる池上希美子もいない。それどころか……
ジュリーよりも貧弱な奴等が、文太や希美子と触れ合うことも無く、ただ「セカイ」をぶっ壊したいという目的“だけ”のために原爆を使おうとする。誰とも戦わず、危険すら冒そうともしないという、何ともデリケートで甘っちょろい考えが蔓延しているようだ。もっとも、我々が立ち向かおうとする権力とやらも随分フヌケになっているので、今現在同じような話をやっても多分面白く無い。
これは30年前が物騒だったんじゃなしに、今がおとなしすぎるんだよね。それとも、我々は30年前からその権力とやらに手なずけられ、歯向かう気力を失くしているのだろうか? そうはいくか。
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