[コメント] パリ、テキサス(1984/独=仏)
「おい、そこの君、君だよ。」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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おい、そこの君、しょぼくれた格好をした君、君だよ。
ある日家庭を捨て砂漠を彷徨う男が4年後にとった行動は、実の子を離れ離れになっていた母親にそっと引き合わせることだった。ホテルの一室で子供と母親が再会した頃、彼は再び砂漠の中。8ミリに封印された家族の記憶が、届きそうで届かない蜃気楼のようなものであるのと同様に、彼からすれば今回の子供や妻との束の間の再会もはかない夢のようなものだったのだろう。家族のかすかな記憶を留めながら、テキサスのパリを探す男。その地で彼の父と母は出会った。なんて勝手な奴だ、トラヴィス。
おい、そこの君、君だよ。
*IMDbを見て、ハンターが自分より2歳年上であることを知り、びっくりした。色褪せない記憶があるのと同様に、このフィルムはまったく色褪せていない。
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