[コメント] フレンチ・コネクション(1971/米)
映画の主役とも言える印象的な陽光。何日もかけて、長々と撮影していたかのような複雑なカーアクションシーン。なのに、傾きかけた山吹色の陽射しが、いつまでもそのままなので、不思議さに緊張しながら観ていた。
と思ったら、無許可撮影ですか。なるほど一気呵成だ!
ひさしぶりに再見したら、前のコメントでロケ先を素晴らしく間違えていた事に気がついて大恥です。シカゴじゃないよ、NYだよ。はずかし〜。あの高架線のアクションがあまりにも印象的で、すっかり「ループ」だと思い込んでいました。シカゴには地下鉄なかったっけ・・・(遠い目)。
吹き替えの事を云々するのは邪道かもですが、今回個人的に小池朝雄&羽佐間道夫両氏の呼吸をするような声の当て方に酔いました。
自分の身体の周りの、時間の流れをコントロール出来る役者がいるんだなあ、と気がつきました。足元の貝を拾い上げた時から、シャルニエの周りは、映画そのものの時間の流れ方と違う。その違和感。ポパイのまわりの時間は、ガッタンガッタンと流れていて、映画の時間の流れをかき乱す。面白く対照的。そしてラソー。「見せ場」も「名ゼリフ」も徹底的に削ぎ落とされ、ただそこに「いるだけ」の、停止した存在感。何と言うカッコ良さだろうか。しびれた。
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