[コメント] ハイ・シェラ(1941/米)
ハンフリー・ボガートの人気を決定づけた作品だというのも頷ける。有無を云わさぬ理不尽な威圧感と心の底にある優しさが滲み出たような笑顔。ボガートの多面的な魅力がよく発揮されている。犬の使い方も面白い(ちょっとしつこいけど)。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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後半の逃走カーアクションの速度感は当時としては世界最高レヴェルではないだろうか。続く岩山のシーンはじりじりするような「静」の展開で、よくメリハリが利いている。また、この岩山のロケーションが実にフォトジェニックでよい。それだけに演出にはもう一工夫ほしい気もするが、ライフル狙撃の俯瞰ショット、ボガート(のスタントマン)が岩肌を転げ落ちるショットの高低の感覚はとてもすばらしい。
個人的にはボガートとアイダ・ルピノの関係性よりも、愛した女ジョーン・レスリーの結婚相手がいかにもインチキくさい男で、しかもレスリーに「焼きもちなんて迷惑よ!」と突っ撥ねられるボガートの姿に男泣き。
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