東宝自衛隊使い廻しフィルム・・・前作『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』で使ったまんま流用している。

ゴジラがガイガンに斬られる場面もしかり、メガロの都市破壊はキングギドラのもの。

『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』の後、二夜連続でこれを観たため既視感ありありなのです。

その前作さえも、怪獣島の描写では流用オンパレード。

東宝には、観客に些末な事などの記憶は無いだろうとの手抜きの作りである。観客を舐めているとしか言いようがない。手抜きとはバレ無い自信があるからこそ成される。

７５年、ソニーが初のベータマックス・ビデオデッキ「ＳＬ-６３００」を発売し、７６年、日本ビクター　ＶＨＳ規格初のビデオデッキ「ＨＲ−３３００」を発売している。

２年後から始まるホームビデオ時代の到来によって、連続鑑賞が可能になるのを予見できなかった東宝の手抜きを露わにした汚点。

映画とは、製作に関わる全て者たちが想像力を駆使する場である。１コマ１コマに命を懸けるべきであるのに対し、この製作陣は”毎年作らねばならない”という義務でしかこの頃のゴジラ映画に対応していない。

世の中でＣＳ（顧客満足第一）志向が一番求められるのは、クルマでも、家電でも、食品でもなく、映画なのだ。