この映画の場合、一つの物語の一部として評価するなら結構高い点数を付けてもいいと思っています。過去から未来にメインの舞台を移し、1の印象的なシーンやラストを上手くからめて、3に繋げていく。上手くできてるし楽しいです。

ただ独立した作品としての見方をするとちょっと評価が下がる。気に入らない点がいくつかあるんです。

まずは終わり方。やっぱりお客さんが千何百円払って観に来ている以上、あの完璧なまでに終わらないラストはちょっと好きじゃない。今でこそビデオで続けて観られますし、「次回作に期待が高まる」って言えば確かにそうなんですが、壮大な叙事詩を観に来てる訳じゃないんだから、ある程度の「終わり」が欲しかった。

そしてもう一つ。僕は1の良さって、タイムトラベルやアクションの下敷きとしてノスタルジーがあったところにあると思うんです。若者文化や世相、古き良き時代みたいなね。そこに現代の人間が入り込むから、懐かしくて可笑しくてワクワクできたんです。

その下敷きが2ではなくなっちゃった。未来感やドキドキは増したんですが、大事な下敷き部分が欠けたことで素直なSFになっちゃった気がします。隠し味がなくなっちゃったっていう感じですね。

まぁ、とは言いつつも好きなシリーズではありますし、冒頭に書いたように楽しくも観られたんで無難に3点にしておきます。