[コメント] アムステルダム・ウェイステッド!(1996/オランダ)
単なる娯楽、オシャレ映画を期待しないほうが良いです
アパルトヘイト崩壊後3年目にあたる今作で、ネルソン・マンデラの偶像視に警鐘を鳴らしていた、南アフリカ出身のこの監督の眼はなかなかに鋭いと言えるのではないでしょうか。常にアウトサイドの人間を描き続けるケルコフ監督、今作では比較的通俗的な内容になってはいるものの、やはり観念的・風刺的なものを感じますし、マリファナで年中ラリってる(彼の親友談)という証言通り、それらを容易に解読できるようには作られてはいません。前述のマンデラの件にしても、言われなければちょっと気付くのは難しいです。少なくとも初見はラジオを聴くような感覚で視聴するほうが良いかと思います。何度か観たほうが味の出る作品かもしれません。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。