建築とか風景の描写、プロットは手塚治虫が描く世界そのもの。登場人物としての近未来人の遠景から見た無機質な感じと、近影の人間的な描写も手塚ワールドそのもの。

だからといってパクリだとも思わないのは、登場する俳優たちの個性と存在感によるものだろうか。特に印象的なのはジュード・ロウ。A.I.での役柄より、数段良い。

クルマが凝っているのもよい。音楽の介入も適度で心地よい。（2001.11.8）