「わっはっはっはっは･･･、わっはっはっはっは･･･」

息子よ、そんなに俺に泣くなよ。そんなに俺を笑うなよ。　もしかしたら、お前は俺なのかい？（夢って、自分を他人の視線で見ていることがありますよねー）

　これまで、『マルホランド・ドライブ』→『ブルーベルベット』→『イレイザーヘッド』と、強烈な作品を年次を遡る順で鑑賞してきたけれど、過去の作品でも飽きさせないデビッド・リンチ監督は凄い。

　そういえば、私もどこかのホテルでシューシューと鳴るスチーマーを気になって覗き込んだこともあるし、頭がポロッと取れて小さな頭が出てきた夢を見たこともある（私の場合、なめこのような顔だった）。何だか良くわからないけれど、わかる気がしてしまうのは、突拍子過ぎない？ところかな。　でも、うまくそれを説明できない。

　彼女の家族はいかにも変人ぞろいだけど、夢的には、話しかけてから反応するまでにっこりした顔のまま固まっていた親父さんが一番キモイ。　ラストであの生命体（息子？）から溢れでる白い泡は、何らかの理由でシェービングフォームの缶に穴が開き、泡だらけとなってしまった私の風呂場の小事件を思い起こしてしまった（あれは凄かった）。