[コメント] イレイザーヘッド(1977/米)
もさもさヘアーの中には危険な悪夢がたっぷり。リンチ汁は不味くて旨い!……いや、これは不味いかも……
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最初、ジャケットとタイトルを見た時、主人公のあの髪型が爆発かなんかして放電するような話を想像していたのだが、全く違って驚いた(笑
しかし、リンチの頭の中は一体どうなっているんだろう?一度マジマジ覗かせて頂きたいものだ。彼は本当に悪夢を見せる天才。『マルホランド・ドライブ』や『ブルー・ベルベット』の時は、“ずっと体験していたい悪夢”を描く天才だと思ったが、この作品では“今すぐ逃れたい悪夢”の表現に大成功。悪夢も一筋縄ではいかないものだと妙に感心(苦笑)。
一歩間違うと、昔のB級ホラーに見られかねない映像だが、勿論そうはなっていない。むしろ、そこいらのホラーよりずっと怖い。考えてみれば、どんな怖いホラー映画よりも、自分の深層心理や不安の産物の悪夢の方がずっと怖いよなぁ…。そう考えると、鑑賞者側にリアルな悪夢を疑似体験させるリンチは既にこの頃から末恐ろしい男だったのだな…と思ってしまう。嫌な夢って本当こんな支離滅裂な感じで訳判らないもんな……。
あ〜ヤダヤダ、何で深夜に見ちゃったんだろう…これじゃ私、本当嫌な夢見そうだよ…。リンチ汁の味わいは最悪だが、どうもクセになってしまう……。だって、あの赤ちゃん何だか途中から可愛く思えてきたし…(苦笑
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