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[コメント] スライディング・ドア(1997/英=米)

ふつうっぽいグウィネスがかわいい。普段着のおしゃれ、ってことで女性誌かなんかで特集を組みたいほどです。ウェートレス姿とか、カジュアルであればあるほどいい。真似したーい、と考えてから気づく。結局はスタイルがすべて・・。
イライザー7

コメントではファッションの話ばかり書いてますが、ファッションに限らず、普通っぽさがいい話だと思う。なんてことない話なのに、好きだなー、と思う映画で、なんで好きなのかな、って考えたけどよくわからない。

で、考えたのが、2つの話に分散していることで、恋愛物語のバランスがうまくいったってこと。

ここに出てくる2つのストーリーは、それ自体どうってことない、ありがちな話で、他愛ないっちゅうたらこれ以上他愛ない話はない。グウィネスはかわいーけど、相手役の男性陣は、男としてわりに平凡。このお話を一つだけ見せられたらちょっと物足りない。

でも、私は平凡でありきたりな恋物語って好き。だって、自分が経験してきたのは、みんな(人から見たら)平々凡々な恋だったから。もちろん自分から見たら違うよ。一世一代ドラマチック・ラブなんだけどさ。

で、そんなふつーの恋愛ばなしを、カタルシス抜きで(実際の恋愛の最後にそうそうカタルシスはあるまい)まるで友達から恋バナを聞かされているように、映画にしてみせている。

これが、たまたまそううまくはまったのか、意図的なものかは知らないけれど、この映画の骨となるアイディアは、「人生には別れ道があり・・」などという大仰なものではなくって、「こんな話もあるし、あんな話もあるね」というオムニバスとして考えるのが正しい。

ただし、私は、実際にはオムニバス映画は好きじゃない(ま、例外はありますが)。せめて2時間、特定の登場人物につきあいたい、と考えると、この映画のスタイルはOK。ほんと(珍しいくらい)かわいいグウィネスと、いい友達、情けない男達、ふつうっぽくおしゃれな風俗、に存分につきあって、OKだよ、ねっ。

(評価:★4)

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