[コメント] 天使のたまご(1985/日)
あらゆる点で押井守の原点ともいえる作品。犬は出てこないけど
制作からから16年後に改めて観て再評価。
その「宗教観」「水」「魚」「鳥」「廃墟」「都市」「巨大な機械文明」「化石」 そして「失われた記憶」「夢」
正直、若かった頃は理解に苦しんだ。彼の世界観を知った上で観直したからこそ、高く評価出来る作品となったのかもしれない(少なくとも私にとっては)。
おそらく今でも押井守が好きに作ったら、完全に商業映画から外れたこういう作品を作り続けるのだろう(今でも商業映画的ではないが)。だから劇場板『ルパン三世』を降板したのだろう。事実、「うる星やつら」のテレビシリーズでも幾つか意味不明の作品を作っている(今観たら面白いだろうな)。
もし押井守がこのままの作家だったら、今ほど評価されていなかったであろう。仮に作品が評価されても、興行的成功がなければ創作活動が続けられなかったろう。だがこの後、押井守という偉大な天才は伊藤和典と川井憲次という才能と巡り逢うことで、その活動を広げられたのである。
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