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[コメント] オリヴィエ・オリヴィエ(1991/仏)

日本だとリアリティに欠けるかもしれないけれど海外なら現実的な痛々しい人間ドラマ。役者陣の演技がドキュメントフィルムのようにリアル。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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痛みが走るストーリーとは無関係に映像が綺麗です。そのギャップが物語の残酷さを象徴。息子を失い嘆く母の叫びや、無気力になる父、自己の世界を作る長女(卵の塔は非常に良く子供の内面性を描いている)や、流れに身をまかせる少年らの個々の視点も興味深い。にしても犯罪の犠牲者に子供が巻き込まれる物語は切ないです・・。ホランド監督は児童文学の『秘密の花園』も監督していますが、そちらは独特の映像美意識に磨きがかかり単純な児童向け映画の枠を遥かに超えて名作です。ドライに現実を見つめる視点はこちらの方がずっと上ですが。家族の絆、人間の生、痛々しさを大仰にならずに描いた秀作。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)くたー[*] ina tredair

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