この両親にはそう多くの財産もない。他の仕事もしなければならない、子どもの看病もしなければ行けない。だから時間もない。 医学の専門家ではなかった。べつに天才でもない。

｢普通の人｣が、報われないかもしれないひたむきな努力を重ねていく。 そしてついに、いままで誰も作れなかった、しかし、多くの人が必要としていた 物をつくりだした。

これって｢プロジェクトX｣だと思った。もっと多くの人に見て欲しい。

感動的ではあるけれど、気の遠くなるような地道なな努力の積み重ね。家族の葛藤。そんな地味なものを、きちんと撮って、、そして、ひらめいた｢オイル｣のアイデアに、目の前のモヤがさあっと晴れて行くような、世界がひらけていくような瞬間とのメリハリをうまく描き出してくれた。その演出はすばらしかった。