[コメント] ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)
死ぬために生きるような暮らしに捧ぐ飴玉
「愛」を与えられながらも「愛す」ことに困難を感じ「育む喜び」を掴めぬ者がひしめき、街に隠れた愛を求めさ迷う悲劇の時代に。義務や慣習という言葉は求める者をすり抜けて、諦めた先駆者たちは背中を向ける。目的の場所や大切さすら失って、内にすら居場所を失い束の間すがり付くためやはり街に逃げ込んでしまう。
言葉が無ければ身振り手振りを使えば良いはずで、そのために映画が存在してるんだ。世界を「ゲーム」だなんて思えるわけがないけれど、自分の子供に何かを与え、何かを貰っていくうちに育まれる何かを描く価値はあると思う。とても難しい事かもしれないけれど、映画の力でその一部をわからせるため、作り直して示すことが出来ているかもしれない。
夢や希望そのものは与えられないけれど、そのきっかけとなるものくらいは観られるはずだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。