[コメント] 橋のない川(1992/日)
「闘うことが生きることと同じ。闘わずには生きてこれなかった。」そんな風に語っていた部落の人達の苦しみ。それがこんな風に描かれていて、何が伝わるのだろう。
と、結構、がっかりはする
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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でも、中村玉緒の演じるばあやんの反骨ぶりが、やさしく、すがすがしく沁みてる。
子供の時分に住んでいたボロ家を思い出し、ひたすら懐かしい気分に浸ってしまう。ドラマのつくりは、そんな感じだった。 だいいち、音楽がしぶい。
少年、タケシの死が一番悲しかったけれど、でも、なぜ、死ななければならなかったのか、ちゃんと描けていない。 学校の先生たちの描き方もなんだか見本1、見本2、見本3という感じ。が、あの女先生の熱演にはただただ、苦笑した。
明治の新政府が、部落の人々を解放したといっても、それは、新平民という階級へ位置付けしただけで、戸籍にしっかりと「新平民」とかかれておれば同じことだ。 差別は常に国家権力が生み出し、強化してきた。差別の起源を知れば、闘う相手は何なのかわかる。水平社の本は、たぶん参考になるはず。
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