[コメント] 学校の怪談4(1999/日)
出色のファンタジー。いい話だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭モノクロのかくれんぼシーンで話の展開はすべてわかる。後はどう見せてくれるか、にかかっている。これがなかなかうまい。尋常小学校のセットも手抜きがなく、水中で朽ちた校舎内も良くできている。CGの使い方もこれ見よがしなあざとさがなく好感が持てる。宇崎竜堂の音楽も地味ながらしっかりした仕事ぶりである。中途のままだったかくれんぼがちゃんと全員見つけられたところでラストとなる。やはり人はきちんと自分の名前を呼んで確認してほしいのだ。
兄思いのやさしい妹の強さ。彼女と文房具屋さんの交流も心地よい。怖がらせようという無理な設定が無く、それでいて定番はきちんとやってくれる。この節度ある演出は好きだ。
そもそも良質の怪談話とは、 1.死者に対する哀悼の念がある。 2.なんらかの教訓を含む。 3.子どもの心の表現になっている。 の3つを含み、その上で怖さが演出されている、と考える。
私としては、うひひひひ、だの、最後のこうちゃんと子供たちの明るいシーンは蛇足だと思う。子ども向けの営業も必要だろうから勝手な願いだとも思う。
今年の夏の映画は皆凡作ばかりでいささかクサっていた。信頼しているコメンテータの方のオススメで見た。ありがとうございます。
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