[コメント] 運動靴と赤い金魚(1997/イラン)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
兄が妹の靴を無くしてしまった為、兄の靴をかわりばんこ履くことになった妹。
その妹が履いている靴を今度は自分が履く為に妹を待つ兄。
その為に学校から家に走る妹。
靴を受け取り、家から学校に必至に走る兄。
行き交う1足の靴。
全てがマラソン大会へと続く伏線。
ヤラレタ!
まさかマラソン大会があるなんて思わなかった。
淡々としたストーリーの中で(妙にスピィーディだった)妹が溝に靴を落とすシーンや、いつもは遊ばずに動き回っているアリ(兄)が親の仕事の決まった屋敷の庭で、その屋敷の子供と一緒に楽しそうに遊んでいる。なんて感じのエピソードを映画にした「ほのぼの」(日本でレンタルビデオを借りれる私から見れば・・・で・・・兄弟や親達、イランの情勢なんかも考えると「ほのぼの」でも無いのかも知れませんが・・・)したものかと思って見てました。
全部がマラソンへと続く伏線だったなんて・・・。
さすがイラン映画のコメント最多数1位の映画だ〜。
「マラソン大会が有る」って事を知らなかった状況で見れた事を感謝!
.
でも1番好きなシーンは、マラソン大会でもラストシーンでも無く( ← どちらも良いですが)
靴を無くしてしまって、これからどうするのかと 兄弟が親の目を盗んで、こっそりと秘密の筆談 ( +「これ、あげる」で渡し置く鉛筆) しているシーンだったりします。 あの小声がいい!
=====< ついでに・・・ >==========
この映画を懐かしく感じられるのは同じ髪の色、同じ目の色、 そして私達と同じくアジア人だからで有ってヨーロッパなどの 映画を見たってこんな感覚にはならない。
そして何よりもこの日本の50年ほど前の風景が 安易にイメージとして思い出せるから。
・・・と、思うのですが・・・
アジアに海外旅行に行くと、舗装されていない砂利道やジュースやタバコを売る商店。 街を灯す電灯。という人ではなく建物や風景さえも何故か懐かしさを感じさせてくれます。
なんでだろ?
あ、昔にそんな風景を見た事が有るような気がするからなのかな?
イヤ、でも、じゃあ、なんでヨーロッパ映画だったりすると 建物や風景に懐かしさを感じないんだろう?
と言う事は、〜〜(長くなりそうなので後略)〜〜〜
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。