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[コメント] 1999年の夏休み(1988/日)

独特の世界観設定に痺れた!この痺れはフグを食った時のそれである(食ったことは無いが)
torinoshield

日本語を話してるけど吹き替えだから「日本映画」ではない、っぽさが上手く出されている。しかも男子生徒を女の子が演じているので世界観はありすぎる位だ(これに類似しているものでソ連映画の『惑星ソラリス』日本語吹き替えバージョンがある)。

この映画、もし続編を作るとしたら「女の子、棒読み、核シェルター、カード式コンピュータ、洋館、単線電車、湖と崖、糞まじめな台詞の棒読み」は必須。これがあってこその映画なのだ。最近は監督が予算がはじけてるせいかこの続編は作れそうも無い。皮肉だ。予算が増えると作れない映画があるとは。それと初期の人選では悠役はあの岡田由希子だったらしい。監督の人を見る感性の鋭さに驚く・・・。

それにしても凄い作品だ。直感でものを言わせて貰えば高校時代、好きな子(深津絵里に決まってる)が演劇部で文化祭で演じるって言うんで見に行った、そういうものを見せて貰ったという感覚になる。演劇が終わった後彼女があの他の3人とあのままの恰好でしかもまだ役から抜け切れてない状態で「どうだったかな?”僕”の演技は」などと息を弾ませながら聞かれている気になる。その真剣なまなざしに思わず「そんなに僕の心に入ってこないでくれ!君は何故そんなに僕を追い詰めるんだ!?」なんて返してしまいそうな位、はまりそうなんですけど。どうしましょう

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ぱーこ[*]

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