「イケナイワ」ってな調子で、一番欲望を押さえつけている人間ほど、一線越えると誰より始末におえない。つーことでしょうか。奥さんアンタだよ！アンタのことだよ！！

その反面、前半病んだ感じのアニキがだんだんマトモなことを言いだすトコロが、またオモシロイ。さらにその間を揺れ動く主人公が何とも滑稽。

と、まあかなり楽しんだ。サム・ライミの雰囲気作りもそれなりに堪能。しかしこの題材ってコメディのほうが向いてるような気が。恐ろしくも滑稽で哀しい人間の性、コレはかなり皮肉な笑いに転じるのでは、などと考えつつ鑑賞してしまったので、幾分違和感を感じてしまった、というのが正直な感想デス。惜しい。