[コメント] さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(1978/日)
ブームのときは子供だったので、乗り切れず、本作をTV放映していた時に見た覚えもあるが話を把握しきれなかった思い出が…。先日、深夜放送していたので見直して、初めてどんな映画なのか理解できた。このStoryならアニメである必要が無かったような気が…。
松本零士作品に関してはミステリアスな「999」は好きだったが,子供心に「ヤマト」は堅苦しく説教臭い印象を受け縁がなかった。で、今回改めて見て、舞台は宇宙であれどSF色は薄く、むしろ邦画の海軍が舞台の戦争映画を見ているような印象を受けた。実態の無いテレサの存在など面白かったし、敵のキャラクターなんかはSFの彩りが多少感じられたのだが、なぜ古代を中心にヤマトの乗組員たちの関係性とか言葉遣いとか昭和の初期の太平洋戦争テイストで古めかしいのかが終始謎だった。70年代の声優は今の声優と違い声質自体に個性があり自然に存在感がある印象を持っていたのだが、森雪の声だけは異様にぶっ飛んでて、奇妙に鼻にかかった不可思議な発声法が、不自然すぎて出てくる度に寒気がした。見終わった後もちっともアニメ作品を観たという印象は残らず(別にアニメ=夢がいっぱいである必要も無いが…)普通に実写の戦争映画を観た印象。期待以上にSF色や冒険性やエンターテイメント性は薄いが反面、大人の鑑賞に耐えうる丁寧な脚本とも言える。が、正直,ヤマトってターゲットゾーンは何歳くらいだったのだろうか?。これ観て喜ぶのって20代くらいから上だと思う。子供には重すぎる。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。