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[コメント] どこまでもいこう(1999/日)

近年公開された邦画の中では印象深く素直に共鳴できた数少ない作品。舞台に込められた監督自身の70’sへのノスタルジーが自分の幼少期と少しリンクしたせいもあるかもしれません。出演した子役たちの素直な演技も作品に自然な雰囲気を与えた。
TOBBY

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最近の子供なんかを塾で教えていた俺からすると、描かれているのはちょっと現代の子供とは違う印象。70’s〜80’s頭くらいの子供たちかな?。自然のようでかなり監督は設定を創り上げているのだけれど出来上がった作品全体から不自然さが鼻につかないのは立派。ただ途中で心中しちゃう子の設定はやりすぎかも。全体からトーンが飛びすぎてチープな印象投げかけかねない。あの子の演技も特異だったし。団地など日本特有の住宅状況を利用した独特の世界は上手く創れています。小学校などのエピソードの視点が子供に立って描かれているのは日本人にしては希少。ラスト、主人公の少年二人が成長し一人が悪い方向に流れて行ってもただカメラで追うだけのセンスは、変に説きたがる邦画界において心地良い放りっぷり。塩田監督の今後の作品が気になります。

(評価:★4)

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