[コメント] カッコーの巣の上で(1975/米)
ぼんやりとした諦念(レビューはラストおよび『狼たちの午後』の展開に言及)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なぜ彼は逃げられる状況にもかかわらず、この施設を出なかったのか。他の方も指摘のように、外に出てしまうと彼は単なる前科者のチンピラでしかない。
『狼たちの午後』において汗を噴き出し追い詰められていったアル・パチーノと同じ状況が、本作のジャック・ニコルソンにも当てはまる。どこに行っても袋小路であることを実感しているからこそ、逃げ出そうとしても一歩も足を踏み出すことができなかったのではないか。このぼんやりとした諦念こそが、アメリカンニューシネマの真骨頂のような気がする。(★3.5)
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