[コメント] 風とライオン(1975/米)
きっとアラブ人が見たら「怒」となるんだろう。S・コネリーがかつて日本人を演じた作品のように・・・
それはそれとして、回教徒の首長ライズリを「漢」として描いた本作は「ただひたすら」コネリーの魅力を全篇見せ付けていた。
誘拐された少年でなくともライズリに、そしてコネリーに魅せられる。 007を完全に脱却し、スターから「大俳優」へと転換した象徴的な作品だろう。
惜しいのは、「風」であるセオドア・ルーズベルト大統領の描き方だ。あれでは勇猛果敢なのは分かるが、「ライオン」たるライズリとの確執・駆け引きが欠落しているように思える。
内容的には、誘拐された勇敢な婦人とのストーリーがメインである。あえてタイトルを考えれば『絹とライオン』とでもした方がしっくりとする。
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