[コメント] 山猫(1963/伊)
あの何百人もの人々が楽団つきで踊っている会場が個人の家の中とは・・・。「部屋の数が覚えられるうちは豪邸とは言えない。」これだけ豪勢な見せ場を撮りながら、人間、政治に対して冷徹な視線を絶やさない演出は立派。
現在のイタリアに通ずる新体制に対してこれだけ批判的(というか、ほとんど侮蔑的)に描けるというのは、貴族だからというのを割り引いても、社会通念を考えたらすごいことなのではと思った。
日本の明治維新政府も叩けば結構ほこりが出ると思うが、この映画のようにに描けるだろうか。
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