私は彼が好きだ。彼っていうのはデヴィッド・フィンチャーの事(危ない危ない、気付いたら“様”とかつけてた。大分洗脳されてるな)。皆様が語るような難しい事は考えられない私ですが、とにかく彼の映像は“快感”です。というかむしろ“快楽”?ところどころに顔を出すタイラー(大体判ってたけどスローかけちゃったよ)、突然耳障りになる声(これが不思議と途中で気持ち良くなる)、イカれたセリフ、突然話し掛けてくる主人公。とてつもなくおも〜いのに、とてつもなくかる〜い。何をとっても快感に繋がってしまう素晴らしさ。こういうのって人によるんでしょうね。好き嫌い別れそうな作品ばかり作る監督だし。私は相当ツボです。快楽中枢に入り込む映像。『ゲーム』を見て、相当凹んだ私ですが(いや、アレはイヤミととる事にしてますが)、これを見たら惚れ直しました。やっぱ彼はイイです。

でも、この映画を見ると、とてつもなく自虐的な気分になりますね。もしくは、何か悪い事したくなります。大好きなMr.Children「マシンガンをぶっ放せ」を聴いた後によく似てます。気分はハンザイシャ(無論、そんな勇気はない)。

ブラピはこういう役やってる方が味がある気がしますね。切ない役もいいんですけどね。こういう方が輝いてます。でも主役はあくまでエドワード・ノートンですが……。

ん?もっとイカれたレビューを書こうかと思ったら、ひどく普通になってしまった。どこまでも勇気のない女だ……。壊れるのは難しい…。やはり尊敬致します。フィンチャー殿。

「ワークアウトは自慰行為だ、男なら自己破壊を」

こんな事言う男がいたら好きになるのにな……。