[コメント] ファイト・クラブ(1999/米)
痛みで追い詰められる切なさ=自己防御=自己愛。
やっぱり最後は自分が好き。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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一般の人はどんどん暴力から離れていく現代。暴力も専門家だけに。暴力隔離時代にこそ花咲くSMクラブ。
何だか虚しい、生きてる実感が欲しい。暴力を目のあたりにすると、背筋がピンと 張り、生きてる自分が存在することに直面してしまう。 頬をつねって(小さい暴力)、「痛い!あ、夢じゃない」
憎しみのない暴力。
ファイト・クラブは、男だけ。 女は虚しくないのか。消費社会は女の世界? 殴られることで顔面が醜くなると生の実感を得られるどころか、 女としての自我を喪失してしまうから?
女子ボクシングの選手は美の世界に興味がない? 女を捨てる=美を捨てる。
メメント・モリ(死を思え)〜死ぬ気でやれば。 獣医試験に合格しなければ殺す、と脅されたら、必死で勉強。
全員が目標を設定し、クリアできなかったら殺す、と言われれば、 みんな生き生き。
優等生のあこがれ、迷いのない全能のタイラー(ピット)。 脳内世界で作り出した理想像だった?
暴力と生のテーマ抽出はなかなかよかった。
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