[コメント] ジャンヌ・ダルク(1999/仏)
いろいろ考えさせられるけど，ちょっと理屈っぽすぎるのでは。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
雑駁な感想を並べておきます。
� ．�リスト教，さらには神というものをあまり信じていない私にとっては，
後半のセリフの重みがよく理解できなかった。あの時代の人々にとっては，
ましてや毎日告悔をしていたジャンヌからすれば，それほど神は絶対だった
のでしょうね。
しかし私には，この作品を通して，とにかく神や宗教の権威というものが嘘臭く
感じられて仕方なかった。その意味で，これは反宗教映画かも。
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問題になっている新興宗教の教祖たちと相通じる胡散臭さが感じされた。
そして，最初は馬鹿にしながらも，次第にジャンヌに惹かれていく猛者たちは，
大勢のエリートが新興宗教に関わっていた事実と妙に重なった。
�� 戴冠を済ませたら国のことなどどうでもよくなってしまった国王と，さらに戦争
による各地の解放を叫ぶジャンヌが相反するところは，戦乱が収まったら官僚的才能
のある家臣が重用され，戦上手の家臣が疎んじられていくという，よくある歴史的な
事実を思い出してしまった。
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