トルナトーレの他の作品は納得がいきませんが、この作品に関しては好きです。やっぱり私も主人公のように船に愛着があるからでしょうか・・・。

自分自身、賛否両論のラストには結論が着けられないでいます。 ”否”のコメントにも、”賛”コメントにも投票したりしています。

”否”としての考えとしては、やはり船に留まったのは自殺に等しいという事です。自殺なんてものはもちろん肯定しません。私も会社の同期であり友人を自殺で亡くしています。しかし、常人の考えでは自殺なんてする必要が無い様に思えても、本人は何かにとり憑かれている様に自分の殻に籠もってしまうんものなのでしょう。そう考えると救えるのは優秀なセラピストと言う事でしょうか？親友とは言えマックスでは、何十年も船に釘付けで居るナインティーンハンドレットの頑なな心は説得出来なかったんだろうと思います。

そこでようやく自分としての納得出来るコメントに出会えた感じがします。それは、

じぇる様の「必ずしも万人が納得するラストを用意してくれているとは限らない。」

でした。

結局はこの作品のラストに目をつぶる形になってしまうのだろうけれど、これからの自分の人生で答えを見つけていきたい。今直ぐに結論を出さなくても、数年おきに見直していく１本として懐に暖めておくのもいいんじゃないかな。