相関図にすると、娼婦─シクロ乗り─子供─外人、シクロ乗り─花売り─老人って感じかな。

過去を生きる老人と、未来を夢見る娼婦、そして現在を生きるニュートラルな存在としてのシクロと花売りと子供って構図だけど、老人のお話はなんだか退屈だし、子供はあざといしで、それほど感銘受けるような映画ではなかったな。 特にハーベイ・カイテルが意味不明で邪魔。「ベトナムで海兵隊」なんつって『タクシー・ドライバー』連想させるようなセリフもあったが話が全然広がらないんだよね。いっそのことシクロ乗りが娼婦にフラれた腹いせにハーベイを暗殺する話（『シクロ・ドライバー』）にしてくれてもよかった。