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[コメント] ゆりかごを揺らす手(1992/米)

レベッカ・デ・モーネイの怖さはレイ・リオッタ級
kinop

久々にこの映画を見た。偶然だが、同じ日に不法侵入とこの映画を見た。不法侵入ではレイ・リオッタが偏執的な警官を演じていたが、自分の思い込みで奥さんに思いを寄せる演技は鬼気迫るものがあった。彼は、こういう役柄が多く、めったにまともな役を演じたことがない。レベッカ・デ・モーネイもそれに近い偏執的な役柄をこれまた鬼気迫る演技を披露していた。

静かに徐々に家族を乗っ取り、主人公を追い詰めていく。まさに真綿で締めるという感じだ。サイコな犯人の逆恨み映画の典型的な映画だが、こういう役を演じるのは、勇気がいると思う。『ダーティ・ハリー』のアンディ・ロビンソンもあまりに強烈な個性を披露してイメージが付きまとったそうだ。スーパーマンを演じても、偏執狂を演じてもこういうリスクがあるんだろうな。それを考えると『ケープ・フィア』のロバート・デ・ニーロは、それを乗り越えた存在だから、やっぱりすごいんだろうな。

(評価:★3)

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