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[コメント] 霧の旗(1977/日)

もう30分伸ばして、人間性の切り込みを入れていたら…西河監督じゃちょっと難しかったかな?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 山口百恵&三浦友和主演作の第6作目となった作品で、これまで長く監督を務めていた西河監督作では最後になるコンビ作。1978年邦画興行成績8位。

 山口百恵という人物の出し方だが、歌手でありアイドルという割に、声が低く、存在感もやや暗め。それがこの人の売り出し方だったのだが、女優として考えるのならば、これは大きな強味でもあった。この年齢で演技力もあり、更に暗い役も出来る。なかなか希有な存在だったのだが、それを完全に活かすのはなかなか難しくもあり。

 本作の場合、その魅力を充分に発揮した作品でもあるのだが、逆にあまりにもはまりすぎて、到底アイドルには見えないという難点もあり。こんな汚れ役まで出来るんだったら純粋に女優として充分にやっていけるよ。

 物語も充分だが、三國連太郎があまりにもはまりすぎいるため、肝心の三浦友和の存在感がほとんど無かったのは難点かな?設定もちょっといい加減だったし。

(評価:★3)

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