[コメント] ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999/独=米=仏=キューバ)
ラテンジャズは好きです。ライヴにも行きます。だからこそ言いたい。もっと音楽を中心にして撮ってくれ。カーネギーの情景だけで、じゅうぶん君の言わんとしていることも伝わるのだから。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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始まった瞬間に「まずいかも?」とは思ったのだが、ミュージシャンのじーさまに社会主義について語らせたり体操する少年少女をえんえんと写したりスローガンやポスターを画面に映しこんだりとあの手この手で迫ってくるのに辟易。
音楽で語ればいい、を体現している尊敬すべき人々が主役なのに何やってんだよ。そんなもん見せるよりも、全身で音楽を奏でている彼らの姿こそをもっともっと映してくれよ。ほとんど途中でブチ切れで、君の主観たっぷりのイメージ映像への移動じゃないか。
その視線や指先や刻まれた皺に宿る魂こそをもっと見たいの。それだけでじゅーぶんに「彼らと彼らの音楽とその背後にある彼らの人生や国について」は伝わってくるはずだし、そういうものこそを「彼らのためにも」残しておくべきなんじゃないの?
と、演奏シーンが途切れてそれをBGMとした世界の車窓からみたいな風景に移るたび、こちらもブチ切れそうになりました。
音楽は自然に物語るものだけど、物語るために音楽があるワケじゃない。と、私は信じています。
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