コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 宇宙水爆戦(1954/米)

主人公のミッチャム博士が研究していた鉛からウラニウムを作る事は、技術上の問題を無視すれば、数式上では可能。ただし、一つ問題がある。鉛からウラン235を生成させるエネルギーの方が生成したウラン235の発するエネルギーよりはるかに大きいという…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 50年代を代表するSF映画の一本。前々から観たい観たいと思っていただけに、レンタルビデオ店で発見した時は喜んだ。あのメタルーナ・ミュータントと初めて出会える!その期待感は大きかった。

 …だけど。

 うーん。何というか…期待していたものとは明らかに違っていた。これが50年代SFテイストと言われればそのまんまだけど、ほぼ同時期に公開された『禁断の惑星』(調べたらこれは2年後だった)が見事にはまった分、この変な感覚には首を傾げてしまう。古いタイプのSF小説を元としている事は分かるし、それなりにストーリーは悪くないんだけど、なんだかなあって感じ。

 私が想像していたのはもっと派手なもので、メタルーナ・ミュータントが大挙して押し寄せると言ったタイプの、いわばSF西部劇だったんだけど、そうじゃなかった。むしろドラマ性の方に重点を置いたものだった。ところがどうにも薄っぺらい感じが拭えない。メタルーナ・ミュータントも思ったほど出てこなかったし…(多分これなんだろうな。私がはまれなかったのは)

 脳剥き出し、腰に原子マークと言う特異な形状のメタルーナ・ミュータントのデザインはこれ又その筋では有名な『大アマゾンの半魚人』をデザインしたパトリック(ちなみに女性)で、怪獣好きな人間の目にとっては見事な造形だった。それだけに活躍出来なかったのは残念(荒馬大介さんのコメントを見て謎は解けた)。 

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)kawa[*] 荒馬大介[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。