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[コメント] 妖星ゴラス(1962/日)

撮影現場も南極の現場も熱い男達でいっぱい。
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







親戚の家でトランプゲームをしながらチラチラ見た以来の再見。あの時は1970年前後のテレビ放映だったのでこの映画の舞台である1982年はもうちょっと先。自分が大人になった時に宇宙の果てから巨大な星が飛んでくるってのは結構身近な脅威に感じたものだ。

それにしても南極作戦より他にアイディアはないものなのか。こういった発案には必ずデメリットも付き物だ。南極でジェット噴射させても成層圏以上に到達しないと推力が得られない。巨大アザラシ(トド?)君どころの問題ではない。

ではどうするのか。月に大気は無いのだからむしろ月に推力をつけて地球に向け飛ばし互いの引力で軌道を変える手もある。とは言え月にどうやってその推進ジェットを運ぶのか?ここから考えを軌道修正する(←かけている)。もう地球を救うのは無理。ならば火星に移住するってのも一つの手だ(いきなり卑怯な手だな)。同じ設計と型でロケット量産なら20億かけて宇宙に行く必要もないんです。恐らく一人当たり車を買うぐらいの予算で火星まで行けます(問題は向こうに行ってからだけど)。

とは言えこんな夢も希望もない話をまじめに展開するよりは断然南極作戦はべらんめえっぽくていい。そして何より地球の危機に「当然の様に」日本人が中心になり科学と協調性をもって世界を救うという近未来。この能天気とも言える位の明るい未来を信じているからこそ生命力に溢れた作品に仕上がっているのだ。だって誰も投げやりになって誰彼かまわずセックスしたり豪遊したり自殺したりしないんだもんな。終末論はこの10年後位だったっけ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Myurakz[*] おーい粗茶 kiona[*]

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