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[コメント] エル・トポ(1969/メキシコ)

もうひとつのジーザス、ムハンマド、そしてシッダルタの物語。あるいは「ほんとうの幸い」を求めて。
はしぼそがらす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やばい。この映画がわたし版の「聖書」になっちゃった。

神の国を約束された男(望めば苦い水も甘く変わり、砂漠でも飢えることがない)が、ふとそんな「神の器?としての自分」に疑問を抱き、堕ちて、堕ち続けて、その一番底辺から「ほんとうの幸い」と自分自身の魂を見つけ出そうとする物語(堕ちた後の展開は少々安易。でも好き)。

それだけの話を徹頭徹尾変態てんこ盛りで語る映画なのだが、その変態の一つ一つにシンパシーを感じるというか、嫌悪感が身に覚えのある感じというか。そして、突き刺さる、音が。画が。人々の顔が。

直接魂を砂だらけの手でわしづかみにされた感じ。好きなんだわあ〜こういうの。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)sawa:38[*]

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