コーラはボケてるわけじゃない。人より少し鈍くて、人の言いなりになりやすい性格なだけ。ボケてるわけじゃないってのは、ウィリスが容疑者になったと保安官から聞かされた時の、「ウィリスじゃないわ！」と言うとっさの言葉にも見て取れる。

彼女をどう見るかで、この映画のラストに対する感想はかなり変わってくる。 自分としては、長い間罵倒され虐げられ続けた、高慢で自意識過剰な姉への意図的な復讐と捉えました。

だって、自分のだんなを寝取られて、だんなと浮気相手（それも実の姉！）との間に出来た子供を自分の子として押し付けられた訳だから、彼女の中に復讐の炎がたぎっていたとしても自然なこと。ただ、何しろ鈍いのでその炎の熱さに普段はとても鈍感。

そこでこの映画のラスト。たまたま気付いた千載一遇のチャンス。 「ここで、自殺なんてしない。銃なんて見てないっていったらお姉さんを困らせる事が出来る」

こういう流れじゃなきゃ、エマの本当の母親はカミールだったなんてエピソードが生きてこないもんね。

それにしても、ドクターペッパーに復活祭に異人種の交流・・・とても「アメリカ！」な映画ですね。ところどころピンボケ気味に見えるのは自分が日本人だからなのかなあ？