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[コメント] 13ウォーリアーズ(1999/米)

セットや衣装にお金をかければ、名作が生まれるかといえば、そうでないといういい見本。
mimiうさぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







130億円もの大金と2年という長い撮影期間。あぁ。もったいない。

セットと衣装は、確かに『グラディエーター』に引けをとらない。けれど、その内容と言ったら比べるのが申し訳ないぐらいに薄っぺらいモノ。

原題は「THE 13TH WARRIOR(13番目の勇士)」だが、邦題が「13人の勇士」となっているので、13人の人物像がはっきりしない印象を受ける…というだけではない。「何か」が足りないのだ。

冒頭からそれは顕著だった。GCばりばりの船が嵐に揺れ、何がなんだか分からないまま映画が始まった。そして、強いのか強くないのか、すごいのかすごくないのかちっとも分からないアントニオ・バンデラスが13人の勇士に現れた時にその足りない「何か」が分かった!

そう、主人公のオーラ(魅力)が足りないのだ。

いつもなら、そのコユイお顔ゆえどうしても目を奪われてしまうアントニオ・バンデラスなのだが、この映画の中ではまぁ、とてつもなく影が薄い。もともと「詩人」という設定なので、勇ましくする訳にもいかず、かといってバンデラスを使うからにはあまりに軟弱ではいけない…とでも思ったのか、まぁ、つかみ所のないキャラクターになってしまっている。その主人公が何をしようが、はっきり言って興味がない。眠気をこらえるのが精一杯だった。

北の民の言葉を理解したシーンで、北の民がいきなり英語を話し出すと言う趣向に満足してしまったのだろうか?ほんと、アメリカ人って母国語大好きなんだから、まったく。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)プロキオン14[*] ina

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