リアルさは皆無だけれど観る前にドキドキ楽しみに胸躍らせたのも久しぶりな作品でした。ベースが童話だろうが容赦なくスパッとダークサイドを手を抜かずに描ききるところが中途半端にならないバートン・ワールドの魅力でしょう。故に、やや非情な場面もあるのですが・・。←ここで妥協すると信念が歪むと考えたのでしょうね。『アダムズ・ファミリー』でダーク・ヒロインお墨付きのリッチと『フロム・ヘル』へと繋がる癖あるヒーローデップの存在感がこの作品の要なのは勿論ですが、結局、この物語をまとめるべく大活躍してるのがミランダ・リチャードソン。キャラが豹変するのを嘘臭さを感じさせること無く見事な演技力で熱演してくれます。彼女のホットな演技のお蔭で、リッチ＆デップのクールな演技が冴えて見えるのです。セットも魅力的な大人の為のダークな童話。