[コメント] キリング・フィールド(1984/英=米)
ハイン・S・ニョール渾身の熱演に比べ、サム・ウォーターストンの演技の大味なこと。ここにもっと良い俳優を配していれば、映画全体の印象がまったく違っていたろうに。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
クメール・ルージュが支配する村落を命からがら逃げ出したブランが荒涼たる平原を彷徨う。足元に何か棒状の物体がたくさんあるな、と思って観ていると…突然視点の高さが切り替わる。底が深くなった水たまりにはまってしまったブランの目の高さ、そしてその姿を映すカメラの視界に現れたのは無数の頭蓋骨。そう、あの棒状の物体は人骨、大虐殺の痕跡だった。
わずか一瞬の、1カットの切り替えで、否応なく印象づけられる、事態の悲惨さ、異常さ、衝撃。こういった見せ方こそが、映画というメディアにしかできないまさに映画的な表現だと思う。唸った。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。