[コメント] 遠い空の向こうに(1999/米)
多少大雑把な展開も、類型的な脇キャラも、この真っ直ぐな映画への好感度には然程影響はなかった。夜空を駆ける衛星や、ロケットが空に消えて行くシーンでは、同じ視線で幸福感を分けてもらえた気にもなった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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でもやっぱり炭鉱が背景というのは苦手。「一つの時代が終わった、新しい時代の到来だ、万歳!」で済まされるような事柄じゃないと思うし。確かにアメリカの一つの時代を底から担ってきたワケだし、そこに人生を捧げた人たちの煤にまみれた顔の方が、主人公の邪気のない顔より正直印象深いし、感慨も深い。
わき目もふらず一心に前に進む主人公だからしょうがないかもしれないけど、もっと素敵な家族のありがたみを知って欲しい気も。「見解の相違」ってセリフは何か突き放した感じで、ちょっとやだなと思う。オヤジさんの人生ってもっとリスペクトできるのではないかなぁ。確かに一面的なモノの見方が染み付いてはいるけど、あれだけ必死で自分の世界の人たちを守ろうとしてきた人だもん、やっぱりカッコいいと思う。
それと、家族のありがたみを本当に知ってたら、最後の打ち上げ式でお母さんやオヤジだけじゃなく、兄貴にも捧げることを忘れたりしないと思うし。君にはコンプレックスを刺激する存在かもしれないけど、それでも世界が違うなりに弟思い、家族思いな兄貴だと思うよ。普通あれだけチヤホヤされ続けて生きてたら、そうすぐに割り切って「自分が働く」なんて言えないと思う。多分兄貴があのまま大学に進んでいて開けた将来が待っていたとしても、彼はずっと家族を気にかけ続ける優しい人だと思うよ。
(2005/02/12)
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