（神）−王−スペイン人−インディオというような身分序列がはっきりし、それはジャングルの中でも保たれている。インディオは人間以下＝豚のように扱われ、王に近い人は人間以上の扱いを受ける。それも宗教（キリスト教）の力が強く、また生まれによって人の地位が決まる、ということを理念に掲げていた時代と、建前とはいえ人は皆生まれながらに平等・自由であるという理念を掲げる時代にある私たちとでは、その価値が異なる。ジャングルの中でも、巨大な人の入ったかごを運ぶインディオを見ていると、なんて無意味なことを、、と思うが、それは、そもそもその前提にある価値観が違うことから生じる違和感なのだ。そしてそれゆえタイムスリップしたような気持ちになった。

また、自然というものが、人間が制御できるものではなく、制御できないものであり、それゆえに恐怖や畏怖の対象となりうる、ということを強烈に意識させられた。