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[コメント] クォ・ヴァディス(1951/米)

ノーベル文学賞の原作、映画共々面白い。(もっとも共々昔の事で、半分忘却)。ただ映像の力は素晴しく、側近詩人ペトロニウスとネロの姿は目に焼き付いている。片や芸術が分かっている皮肉屋、片や芸術が分かった気になっている、小心者故の傲慢な男だ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ペトロニウスの最後の述懐、「長い間の怠惰のせいで、皮肉だけで満足する利己的な傍観者になっていた」。

そしてネロに遺言で伝える、「芸術を分からないものが、芸術を汚すことなかれ」。

映画芸術に関係する我々の戒めとすべき言葉だろう。

(評価:★5)

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