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[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)

志ん生の落語のような面白さ。
ミドリ公園

落語に詳しいわけでは全くないけれど、昔から志ん生だけはよく聴いていた。

この映画が落語のようだと考えると、丹下左膳とおかみさんの掛け合いが「火炎太鼓」の古道具屋夫婦のように見えてくる。

さらに勝手なこじ付けをすれば、自由奔放アドリブ自在の志ん生=山中貞雄、に対し、頑固一徹アドリブ皆無の文楽=小津安二郎、なんて見方も出来る(さすがにこれは無理があるか)。

この当時、映画を観に行くのはどんな客層だったのか。かなりの部分、寄席に通う客層と重なっていたのではないか。

この映画がリメイクされていることをシネスケで知った。でも正直言って観る気は起きない。それよりも、腕に自信のある落語家が高座に上げてくれたほうが、この映画の雰囲気を正しく「リメイク」できるのではないか。そんな気がする。

落語家には映画好きが多いと聞く。もしあなたが落語家で、腕に自信があるなら、演ってみてくれませんか?(もし既に誰かが演ってたとしたらごめんなさい)

(評価:★5)

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