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[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)

この映画が「熱狂的映画の殿堂」に入っているのだから、ここは本当に最高の映画批評サイトだ。
ねこパンマン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この作品は「百万両の壷」をめぐるひとたちの物語だが、実は「百万両の壷」はいわゆるマクガフィンでその周りにいる人たちの人情時代劇だ。

ストーリーもキャラクターも今観てもなんら遜色がないし、テンポも小気味いい。

出てくる人は皆いい人ばかりだが、それをストレートに表現しない。 これが日本人の奥ゆかしさを醸し出している。

鑑賞中に『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を思い出したのは、僕だけだろうか???

ネタバレになるが、

壷を売る行列に並んでいる子供を、寸前で食止める1カットが素晴らしすぎる! あのハラハラドキドキ感は、今の映画では絶対に味わえない。 思わず「はやく〜」と口に出し、間に合った瞬間に手を叩き、笑いが漏れた。

この素晴らしい傑作を紹介してくれたこのサイトと、コメンテータの皆さんに感謝します。

(評価:★4)

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