[コメント] ベン・ハー(1959/米)
こんなことのために長い時間付き合ったんじゃない
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ありていに言ってしまえば、強引なハッピーエンド故キリスト教プロパガンダ映画に成り下がったので5点から3点に減点。
大味になりがちな大作史劇を重厚な人間ドラマ仕上げたワイラーの手腕はさすが。伝説のチャリオットレースと併せ、それだけでも充分に評価に値する。
例えば死の谷から母娘を連れ出すシーン。あの人に見せれば奇跡が起きるかもしれない。次の瞬間、カメラは初めて洞窟の中から外に向けられる。暗闇の向こうに広がる青空。ハッとするほど上手い。
これまでその長さ故避けてきたのだが、ニュープリントのきれいな絵と音でスクリーンで観られたことに感謝。
べつに全ての「奇跡」を否定しているわけではない。事実キャプラが起こす「奇跡」は好きだったりするし・・・だけどね。
ベン・ハーに生きる力を与えたあの一杯の水。奇跡はそれだけで充分だろ。
それを病気が治っただとぉ!?そういう目に見えて分かり易いことしないとキリスト教ってのは受け入れられないんだな。アメリカ人ってのは努力は報われないといられない性分だからな。えーい頭の悪い奴らめ。そっちがそのつもりならこの際はっきり言ってやる。奇跡とかミラクルとかメイクミラクルとか読売ジャイアンツとか大嫌いだ!
(平成14年1月27日ル・テアトル銀座)
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