[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この一癖も二癖もありそうな役者を集めて、『欲望という名の電車』を演じさせてみたり、母ちゃんの部屋やら、楽屋で入替り立ち替わりに「」付きの女たちをぎゃんぎゃんしゃべらせてみたり、「わたしは長いことしたことないわよ」なんてウマのセリフはもう最高に爆らせてもらいました。
そしてとどめは、父ちゃん=ロラ(トニー・カント)、一瞬、マイケル・ジャクソンかいっていうほどの白塗り。ずっと隠しておいて、ああいうふうに出してくるかい。しかもロサのボケ父ちゃんの伏線が思いきり効いてるんだよ。この再会の愁嘆場なんて、アルモドバル撮っててもう楽しくて仕方なかったんだろうな。
一見、メインテーマに見えそうなヒューマニズムを、味の素でしかないように見せかけておいて、その実、底できっちり貫いてしまっている。つまり、ラテンですよ、ラテン。(じゃんじゃか大騒ぎして、どこか哀愁・・・って、ちょっと説明しすぎ(^_^ゞ)
ずばり、これは「女なんて演じるもの」。そんなもの、起の部分で『All About Eve』が出てきた時点で気がつけよ。
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